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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に市販薬を使っていいのか悩んでいる方へ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に市販薬を使っていいのか?

 

薬を内服しようとしている女性

結論から言えば、市販薬は使えます。ただし、最低限の知識はもっておいたほうが良さそうです。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染すると発熱、咽喉部(のど)の痛み、咳、鼻水、味覚障害等、様々な症状が出現します。これらの症状には個人差があり、対応が遅れると病院やドラッグストアに行くことも難しくなる場合があります。外出するということは周囲に感染を広げるリスクもあるため、こういうときは市販薬を常備薬として自宅に置いておくことが望ましいです。

ここで大切なのは、「市販薬は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を早く治したり、重症化を防ぐことは出来ない」ということです。あくまで、今起きているつらい症状を和らげる目的で使います。こういう方法を「対症療法」と言います。

症状を抑えているから人には感染しないという考えは大きな間違いです。発症した翌日から5日間は外出を控え、10日間はウイルスを排出する可能性があることからしっかりと感染対策はしておきましょう。

 

 

新型コロナウイルス感染症の対症療法に使える薬

 

症状

成分 医療用薬剤名 市販薬

熱、痛み

ロキソプロフェン ロキソニン ロキソニンS、バファリンEX、ナロンエースなど
イブプロフェン ブルフェン イブ、リングルアイビー
アセトアミノフェン カロナール タイレノール、ラックル速溶錠、バファリンルナJ

デキストロメトルファン メジコン メジコン咳止め錠、ベンザブロックトローチ
鼻水 クロルフェニラミン ポララミン

新コンタック、コルゲンコーワ、エスタック鼻炎薬

鼻づまり

プソイドエフェドリン

フェニレフリン

モンテルカスト

ベクロメタゾン点鼻液

カルボシステイン

ブロムヘキシン

ムコダイン

ビソルボン

ストナ去たんカプセル、麦門冬湯エキス錠クラシエ

クールワン去たんソフトカプセル

 

ざっくり挙げると上記内容になります。

総合感冒薬といわれる市販薬を買えばいいのでは?と思われがちです。しかしながら薬には必ず副作用があります。必要のない症状に対する薬を取り入れると、それだけ無駄にリスクを負うのでお勧めは出来ません。ほとんどの方は熱による全身の倦怠感や頭痛、咽喉部(のど)の痛みがつらいと思うので、熱や痛みに効く市販薬は常備しておくと良いでしょう。

 

 

高齢者や基礎疾患のある人は注意が必要!

 

市販薬は先述の通り、つらい症状を和らげるだけです。ウイルス自体に何か作用する訳ではありません。そのため、高齢者や基礎疾患があり、重症化リスクが高い人には市販薬だけで乗り切るという選択肢はやめておきましょう。市販薬を飲んでも症状の改善が見込めない場合には、抗ウイルス薬(ラゲブリオ、パキロビッド、ベクルリー)を使った治療が必要になる場合があります。少しでも心配なことがあったら主治医やかかりつけ医に相談し、1人で解決しようとしないことが大切です。

また、もう1つ大切なのはワクチン接種になります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発症や重症化・後遺症等のリスクを抑えるには必要回数のワクチン接種を推奨いたします。症状自体が軽く済むことも立証されていますので、よほどの副反応がなければ今後もワクチン接種を継続するべきだと考えます。

新型コロナワクチンのイメージ画像

 

 

インフルエンザも同じ考えでいいのか?

 

インフルエンザは全く別だと考えておいてください。最初は風邪かな?と総合感冒薬を飲んでしまいがちですが、インフルエンザに感染していた場合には内容によって合併症を引き起こす可能性があるからです。

合併症にはインフルエンザ脳症やライ症候群などがあり、痙攣・意識障害・異常行動などの症状が現れ、ひどい場合には死亡する例もあります。

38℃以上の高熱や関節痛・筋肉痛などの強い症状が出た場合にはインフルエンザを疑い、医療機関へ受診されることをお勧めいたします。そのうえで処方された薬剤のみを服用するように心がけましょう。

万が一、病院に受診することも出来ない状態で市販薬を飲むことがあれば、アセトアミノフェン製剤である「タイレノール、ラックル速溶錠、バファリンルナJ」を選択するようにしましょう。これらは大人も子供も飲んで大丈夫な薬なので、用法・用量を守って飲むようにしましょう。

他の薬剤は合併症のリスクがありますが、特に注意が必要なのはアスピリン系の解熱鎮痛剤です。インフルエンザが疑わしい場合には絶対に回避するようにしましょう。市販薬で言えば「バファリンA錠、バイエルアスピリン、エキセドリンA錠」です。

症状が強く出ているときに正常な判断をすることは難しいとは思います。普段の偏頭痛や月経痛、腰痛などにアセトアミノフェン系が効くようであれば、それだけに限定しておけばいざという時に安心かもしれませんね。特に大人と比べて子供は合併症のリスクが高くなりますので、小さなお子さんがいらっしゃる家庭では十分に注意するようにしてください。

 

この記事を書いた人

セセリ ナオ

手術室、ICU、CCU、循環器病棟の経験を経て、現在では産業保健の分野で保健師をしています。人間ドック健診情報管理指導士(人間ドックアドバイザー)の資格を有し、10年以上も食事や運動など生活習慣改善に向けた特定保健指導を実施しています。
専門の知識を生かして地元のミニバスケットボールチームに関わらせていただき、子供達の成長を一緒に見守っています。

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