子宮頸がんワクチンを受けるべきか悩んでいる人達へ(子宮頸がんの基礎知識や費用、副作用などにお答えします!)
子宮頸がんワクチンって何??
子宮頸がんワクチンとは病原体を構成するタンパク質で出来ています(組み換えタンパクワクチン)。ウイルスや細菌を弱毒化させた生ワクチンや感染性を失わさせた不活化ワクチンなどがありますが、正体もわからず、体に入れるのは抵抗があるかと思い、記載させていただきました。
子宮頸がんワクチンは2価、4価、9価ワクチンを公費負担により無料で接種することが可能です。(お住まいの地域によって公費負担にならない場合がありますので、各市町村でご確認ください)
2価、4価、9価ってなんだろう?と感じた人がいると思いますので、お答えしておきます。
子宮頸がんってそもそもHPV(ヒトパピローマウイルス)と呼ばれるウイルスが関わってきます(以下 HPVに略)。HPVには100種類以上の型があって、その一部にがんの発症に関係するハイリスクHPVと言われる存在があります。このハイリスクHPVに感染すると数年から十数年にかけて子宮頸がんを発症すると言われています。
2価(サーバリックス)と4価(ガーダシル)はこの中のHPV16型と18型の感染を回避し、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
9価(シルガード9)は、HPV16型と18型に加え、31型・33型・45型・52型・58型の感染も回避することが出来て、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。この9価ワクチン(シルガード9)が2023年4月から公費対象となったばかりのワクチンになります。
HPV(ヒトパピローマウイルス)はどのように感染するのか?
性交渉または全身の皮膚の傷から感染します。つまり人から人へ感染するウイルスですが、性器内や皮膚表面の傷から侵入するため、通常の生活ではまず感染することはありません。入浴やプールなどでも感染したという報告はないため、安心してください。ただし、性行為においてコンドームを使用しているからといって感染しない訳ではありません。手指を介しても感染するので、あくまで性行為を行った場合だと認識しておいてください。
ちなみに全身の皮膚の傷から感染した場合はイボ(疣)として発生します。知っている人は少ないと思いますが、実はイボはHPVによるものだったのです。
じゃあ、イボも放って置いたらガン化するのでは?と疑問を持つ方がいるかもしれませんが、安心してください。ガンに影響するHPVではないため、放って置いても大丈夫です。
公費対象年齢について
「小学校6年生から高校1年生の女の子」が対象です。
2025年3月までは1997から2007年度生まれの女性も公費対象となります。
対象年齢以外は実費での支払いとなりますが、ワクチン接種することは可能です。サーバリックス(2価)やガーダシル(4価)では半年間をかけて3回の接種が必要ですが、だいたい3回で5万円前後かかります。シルガード9は9価ワクチンのため、もう少し高めに設定している医療機関が多いようです。決して安くない金額ではありますが、たくさんある情報からご自身で判断していただければと思います。
接種回数と期間について
接種回数はサーバリックスやガーダシルでは3回必要ですが、シルガード9は少し異なります。
シルガード9は15歳未満であれば、接種回数は2回で済むため、夏休みと春休みを使えば学校に支障なく接種することが可能です。15歳以上はサーバやガーダシル同様に3回接種が必要になります。
例)2回接種の場合 ※2回接種はシルガード9のみ(15歳未満)
・1回目(0ヵ月)※夏休みに1回目
・2回目(6か月)※春休みに2回目
3回接種の場合 ※サーバリックス、ガーダシル、シルガード9(15歳以上)
・1回目(0ヵ月)
・2回目(2か月)※サーバリックスは1カ月後に2回目の接種になります。
・3回目(6か月)
副作用について
HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、50%以上の方が接種した部位の痛み、10%から50%未満の方が接種した部位の腫脹・紅斑・頭痛、1%から10%未満の方が頭痛・発熱、1%未満の方が腹痛・下痢・嘔吐が挙げられ、頻度は不明ですが注射による痛みや恐怖による失神もあります。
また稀ではありますが、ワクチン接種に重症化する例があります。
・アナフィラキシー(呼吸困難やじんましんを引き起こす重度のアレルギー反応)
約96万接種に1回
・ギラン・バレー症候群(両手足に力が入らなくなる末梢神経の病気)
約430万接種に1回
・急性散在性脳脊髄炎「ADEM」(頭痛・嘔吐・意識レベル低下などの脳疾患)
約430万接種に1回
・複合性局所疼痛症候群「CRPS」(外傷をきっかけとして慢性の痛みを生じる病気)
約860万接種に1回
そしてこの重症例が2013年4月以降に問題となりました。今までのワクチンとは違い、副反応に多様な症状が出たため、2か月後の6月には国が積極的な勧奨はしないという方針をとりました。結果として世界における日本の子宮頸がんワクチンの接種率は2019年で3回接種済みの方がわずかに1.9%になっています。
他の国の子宮頸がんワクチンの接種状況について
2021年に世界保健機関(WHO)が発表したHPVワクチンの接種状況になります。
・カナダ 87%
・イギリス 83%
・オーストラリア 82%
・アメリカ 61%
・ドイツ 47%
・フランス 37%
・イタリア 32%
2022年12月時点では120ヵ国以上で公的な予防接種が行われています。日本ではまだまだ接種率が低いですが、2023年より積極的接種が再開となったため、今後の接種率は大きく変化することが予想されます。
重症例が報告されて中止したのに再開したのはなぜか?
子宮頸がんワクチン接種後の副反応(多様化や重症化)が問題になった後、専門家による調査が行われました。現在も研究は続けられていますが、子宮頸がんワクチンが特有の副反応を起こしたという因果関係の証明にはなりませんでした。そのような研究を8年間も続け、副反応によるリスクよりも子宮頸がんワクチンを接種する有効性から、2021年11月12日に厚生労働省の専門家部会で積極的な接種の呼びかけをしていくことに決定しました。
この積極的勧奨を行っていなかった8年間で接種機会を失っていた世代の女性にも2025年3月までは公費対象となります。
副反応が起きたらどうしたらいいの?
発生頻度が低いとはいえ、頭痛・腹痛・じんましんなどが起きたら心配になりますよね。そういう時は迷わず、接種した医療機関やかかりつけ医にご相談ください。
各都道府県にもHPVワクチン接種後に生じた症状に対して適切な診療を提供するための協力医療機関も設定されていますので、参考にしてください。
https://www.mhlw.go.jp/content/001097013.pdf
引用)厚生労働省 ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について
ワクチンが心配で受けたくない人へ
ワクチンの副反応が心配で受けたくない、娘に少しでも危険なリスクを背負わせたくないと感じる人もいると思います。国が積極的勧奨をしていても決めるのは本人、または家族・大切な人達なのです。とても大切なことなのでしっかりと話し合って決めましょう。
そしてHPVワクチンを受けた人、受けなかった人に関わらず
子宮頸がん検診を必ず受けましょう!
20歳以上から公費で子宮頸がん検診を受けることが出来ます。
子宮頸がん検診では子宮頸部の細胞診検査を行います。これによって子宮頸がんの疑いがあるかどうかを判別することが出来ます。定期的に検診を受けていれば死亡率を最大80%まで減少することが出来ます。がんではないと判定(統合特異度)できる割合は非常に高く、94.7%とされています。
引用)国立がん研究センター 子宮頸がん検診
子宮頸がんとは
さんざん子宮頸がんワクチンの話をしておいて子宮頸がんについては知識を深めていませんでしたので説明いたします。
子宮の管状の部分を子宮頸部、子宮の袋状の部分を子宮体部と呼び、それぞれの部位によって子宮頸がん、子宮体がんといいます。 子宮頸がんは子宮がんのうち約7割程度を占めます。最近は20~30歳代の若い女性に増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。
日本では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡しています。また2000年以降は患者数も死亡率も増加しています。
子宮頸がんの原因のほとんどはHPV(ヒトパピローマウイルス)です。異形成とよばれる前がん状態を経て、数年以上をかけて子宮頸がんに進行します。
子宮頸がんの早期ではほとんど自覚症状がありません。進行に伴い、異常なおりもの・不正出血、性行為時の出血、下腹部の痛みなどが症状として現れます。これらの症状がある方は、仕事よりも何よりも優先して婦人科を受診してください。
子宮がんは前段階である「異形成」、子宮頸部の表面だけにがんがある「上皮内がん」、そして周囲の組織に入り込む「浸潤がん」に分類されます。
それから大きく分けると4つのステージ(病期)に分類されます。
・Ⅰ期(5年生存率 93%)
がんが子宮にとどまっている状態
・Ⅱ期(5年生存率 79.2%)
がんが膣または子宮周囲組織に広がるが、進行は高度ではない
・Ⅲ期(5年生存率 64.2%)
がんが膣または子宮周囲組織に広がり、進行が高度な状態
・Ⅳ期(5年生存率 29.2%)
がんが膀胱、直腸に浸潤していて、遠隔転移も認める
がんには5年生存率という指標がよく使われます。この指標は、日本人全体で5年後に生きている人を100%としたときに、がんと診断された人が5年後に何%生存しているかを表す数字です。低くなればなるほど、治療が難しく困難ながんであることを表します。これは5年後に治っているという意味では決してありません。
子宮頸がんは30歳代後半にピークを迎えるため、別名「マザーキラー」と言われています。
大切なものを守るため、大切な未来を守るためにもご自身の健康には十分注意していただき、ワクチン接種や子宮頸がん検診など公的な援助を受けられるものはしっかりと活用していただけたらと思います。
健康に対しての価値観は人それぞれ違います。子宮頸がんワクチン接種をしてほしい、子宮頸がん検診を受けてほしい、健康診断を受けてほしいというのは私個人の意見です。ただ、自分で決めた選択肢で後悔はしてほしくありません。たくさんある知識や情報で頭を抱えてしまうこともあるかもしれません。ここにある情報はごく一部ではありますが、みなさんのお力になれればと考えております。
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