筋トレをする理由について

 

 

仕事上、メタボリック症候群に該当するような方達から筋トレは必要なのか？と聞かれることがあります。

１．痩せたい

２．かっこよく、または美しくありたい

３．病気になりたくない

４．健康に長生きしたい

いずれか1つでも該当する項目があれば、筋トレは効果があります。該当しないのでしたら無理する必要はありません。他の誰が決める訳でもなく、自分で決めれば良いと思います。

仕事上、私たちは特定保健指導対象者（ほとんどがメタボリック症候群該当者）に対して、現在の生活習慣から少しでも健康になれるよう、行動を変えるように働きかけます。しかしながらその方法は1人ずつ違います。全員に筋トレを勧めるか？そんな訳は決してありません。変化している自分が嬉しい！楽しい！と感じる人もいれば辛い、苦しいと感じる人もいます。

筋トレは必要なのか？と聞かれれば、私は「必要かどうか情報を集めて自分で判断すればいい」と伝えます。だって自分を変えようとする方法はいくらでもあるのだから。

 

 

少しだけ深堀りしてみます

 

専門的な知識は他の方のブログを参考にすれば良いと思います。

私自身が難しく書いてあるブログが嫌いなので、これから先も簡単な情報しか記載しません。さらっと見たい人は続けて読んでみてください。

冒頭で記載した4つの項目について少しだけ深掘りします。

１．痩せたい

筋肉を維持するには脂肪よりもエネルギーを消費します。いっぱいエネルギーが必要ならば1日の基礎代謝量が増えるということです。食事量を減らしたり、ウォーキングなどの有酸素運動で減量は出来ます。そこに基礎代謝量が増えた状態であれば勢いがつくということになります。ちなみに1㎏＝約7000kcal（キロカロリー）です。もちろん身長・性別・筋肉量等様々な要因で変化はしますのであくまで参考値になります。

２．かっこよく、または美しくありたい

　

先に言っておきますが、かっこいい、美しいという解釈はそれぞれ違います。そのため、この項目について述べたことが全員に当てはまる訳ではない！という思いで見ていただければ助かります。

大胸筋を鍛えれば胸板が厚くなり、強そうな印象を与えます。違う言い方をすれば、大胸筋の上に乳房という脂肪組織があるため、大胸筋に押し上げられてバストアップにつながります。写真のようにデコルテラインを美しく見せたい場合にも大胸筋が関係します。

広背筋はいわゆる「逆三角形」の体型を作りたい人、腹直筋・腹斜筋は言うまでもなく、引き締まったウエストですよね。美容、健康面で言えば、広背筋を鍛えておくと猫背の改善につながり、肩こりや頭痛の改善につながります。腹直筋・腹斜筋と同時に鍛えることで慢性腰痛や腰椎ヘルニアの悪化予防にも効果があります。あと大切なのは「くびれ」です。前や横は腹直筋・後ろは広背筋が関係しますので、360℃綺麗なくびれを作りたいならこの筋肉達は必要です。

３．病気になりたくない

具体的に言えば糖尿病を予防します。ウォーキングやゆっくりとしたストロークで泳ぐ水泳などの有酸素運動とは違い、筋肉量が増えるというところがポイントになります。これも難しい話をしたところで「ふ～ん…」で終わるので簡単に説明しますが、筋肉は糖を吸収してくれます。過度なダイエットや運動不足で筋肉量が低下すると血糖の調整が出来なくなってしまうので、糖尿病になりやすくなります。有酸素運動は高血圧や脂質代謝異常、高尿酸血症（痛風）などの改善に役立ちますので、並行して実施出来れば、間違いなく生活習慣病予防につながります。

それぞれの生活習慣病について詳しくまとめたブログもありますので、もっと深掘りしたいという方はご参照ください。

 

健診結果の見かたと対応について（糖代謝異常の場合） | Lio Pan

健診結果の見かたと対応について（脂質代謝異常の場合） | Lio Pan

健診結果の見かたと対応について（高血圧の場合） | Lio Pan

健診結果の見かたと対応について（尿酸値が異常値だった場合） | Lio Pan

 

４．健康に長生きしたい

高齢になると筋肉量は減少します。この現象のことを「サルコペニア」と呼びます。ロコモティブ症候群やフレイルなんて言葉もありますが、そういう難しい話はしません。

筋肉量が低下すると立ち上がりや歩行に煩わしさを感じたり、階段で手すりにつかまったり、ペットボトルや瓶のフタが開けられないなど、日常生活に段々と支障が出てきます。最近よくつまづいてしまう方は注意力散漫な訳ではなく、筋力が低下しているからだと自覚したほうが良いでしょう。最終的には歩行から杖歩行、車椅子、寝たきりと身体活動に大きな影響が出てしまいます。

40代を過ぎると徐々に筋肉量は減少していきますので、しっかりと栄養のある食事をとって筋肉を刺激する運動をすることが大切です。過度なダイエットや慢性的なやせは筋肉量の低下や骨密度の減少を招きます。

 

以上、大きな項目を少し説明させていただきました。

私の場合はすべてを望むので、筋トレはしっかりしている派です。でもとても辛いと感じる人です。多くの方がそう感じているかもしれませんが、必要だと思ってやっている人達を心から応援します。頑張ってください！

 

 

効率よくトレーニングしたい人のためにお勧めのアイテム

 

筋トレは日常生活レベルであれば自重トレーニングで十分ですが、間違った方法で実施すると逆にケガをしやすいです。手首を傷めたり、腰を悪くしてしまう方も少なくありません。

正しくアイテムを使えば、より効率的に筋力向上が見込めるので是非、参考にしてみてください。