リップコーンと言えばバスケットボールのドリブル練習に最適！

 

リップコーンはバスケットボールで多く使われます。もちろんバスケットボール以外にもコーン練習として使えますが、握りやすいように特化したのがリップコーンになります。

 

　

 

リップコーンの詳細についてはこちら

 

 

ではリップコーンを使うとどのようなトレーニング効果があるのでしょうか？

 

コーディネーショントレーニング

コーディネーショントレーニングとは神経と筋肉の連動性を高め、動作を速くすることが出来るトレーニング方法です。神経系が著しく発達する低年齢期（5～8 歳頃）から 12歳までに行うことで今後のスポーツを行う能力に大きく関わります。

コーディネーション能力とは大きく７つの分野に分かれます。

１．バランス能力

すべてのスポーツの根幹となる大切な能力です。移動中のバランス保持だけでなく、接触した後の身体の立て直しも含まれます。

２．反応能力

ボールや相手の動きに対して素早く反応することが出来る能力です。また合図に合わせてスタートする力も含まれます。

３．連結能力

ボールに合わせて移動する、取る、投げるなどの一連の動作をスムーズに4.行うことが出来る能力です。

４．リズム化能力

人や音の動きにタイミングよく合わせる能力になります。ドリブルやパスのタイミング、ステップインなどに有効です。

５．定位能力

空間を把握する能力。自分や相手、ボールとの位置や距離感を把握する力になります。

６．識別能力

力の向きと大きさを調整する能力です。パスを速く出したり、ゆっくりふわっと出したり、シュートの強弱も関係します。

７．変換能力

状況に応じて素早く反応できる能力です。1から6までの能力が重なって発揮する能力と言えます。相手の速度に応じて反応できたり、ドリブルに緩急をつけたり、リバウンドの落下場所に素早く対応する力になります。

 

これらの能力はリップコーンを正しく使えば身につく能力です。バスケットボールという競技の中で同じコーディネーショントレーニングと言えば、ボールを2つ使ったり、テニスボールを使うやり方もあります。共通して言えることは、タスク（課題）を増やすことが大切です。「右手と左手で違う動作を行う」、「違う色のコーンで動作を変える」など、通常のバスケの動きに違う動きを足すことにより神経と筋肉の連動性が高まり、効果を発揮します。

 

大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、ヒラメ筋・腓腹筋の筋力アップ

リップコーンは通常のコーンとは違い、高さがありません。持ち手の部分は更に低いため、床に置かれたリップコーンを正しい姿勢で拾うと、スクワットと同じ効果が生まれます。子供は骨が折れやすく、筋肉量が少ないためケガをしやすいです。大人のように負荷をかけるトレーニングではなく、動きの中で自然と鍛えられるようなメニューを組むと良いでしょう。

大臀筋などの下肢の筋肉は瞬発的なドライブの速さやコートを縦に走るスピードに強く関係します。低い姿勢を維持することで自然と筋肉がつく他、低い姿勢が当たり前になればドリブルの高さも低くなり、簡単にボールをとられないようになります。

 

 

実際の練習方法について

 

最初の動画はバスケ初心者向けの動画になります。そう言っても経験者がいきなりやれと言って出来る内容ではありません。普段の動きにタスク（課題）を与えるということは、それだけ難しいことなのですが、それこそコーディネーショントレーニングの醍醐味と言えます。繰り返し行うことで定着していくので諦めずにコツコツ続けてみてください。

 

 

2つ目の動画は1つ目の動画に加えて低い姿勢でのドライブ練習が加わります。リップコーンを使うトレーニングの良いところは低い姿勢を定着させることが出来ることです。下半身の筋力を鍛え、フィジカルを強くすると共にスティールされにくい姿勢作りやリードアームの癖もつくのでお勧めです。動画でも子供達が頭を悩ませながら考えて行動している様子がわかります。それこそがリップコーンの最大のメリットになります。神経と筋肉の連動には持ってこいです。

 

 

最後の動画は二人一組で実施する動画になります。反応能力、定位能力、リズム化能力などを強く刺激することが出来ます。

低姿勢でのドライブや相手をブロックしながらのレイアップ、ピック&ロールのドリブルなど、より実践的な内容となっています。

 

 

今回は３つの動画を通してリップコーンを使った練習方法を紹介させていただきました。

少しでもリップコーンの魅力が伝われば嬉しいです。

ミニバスをやっているお子さんには同じ練習メニューだと飽きてしまう子もいるため、たまにリップコーンのメニューを入れていただくのも良いかもしれませんね。