車の乗り降りや運転について心配なことはありませんか？

 

車に乗るときに足を上げづらくなったり、体を回旋する際に腰や股関節が痛かったり、運転のときにお尻が痛くなることはありませんか？

そんな問題も生活習慣を改善したり、アイテムを使うことによって改善されることが多いので、是非参考にしてみてください。

 

 

高齢に伴う身体的な変化について

 

年齢を重ねるごとに全身の筋肉量は必ず落ちてきます。20歳と比較して70歳では20％の低下、80歳では30％も筋肉量が減少します。そのため、車の乗り降りもしづらく、乗った後に体を回旋したり、股関節を動かす運動が難しくなってきます。

みなさんは「健康寿命」という言葉を知っていますか？

最近ではかなり普及してきたと実感しますが、「健康寿命」とは日常生活に何の支障もなく、自立した生活を送れる期間を示します。最近では医療の発展と健康に対する教育が盛んになり、平均寿命と健康寿命の差がなくなってきています。

ここで「健康寿命」に大きく関係するのが、筋肉量です。

高齢者は運動量が少なくなり、筋繊維が細くなります。使わない筋肉は固くなって関節の動きが悪くなります。更に筋肉の栄養源であるタンパク質も、若いときと違って食欲減退が進み、摂取量が減ります。逆に言えば、普段から運動習慣を確立して実施し、しっかりとした栄養を摂ることが出来れば「健康寿命」が長くなることにつながるのです。

もう一つ、長時間の同一姿勢も注意が必要です。

高齢に伴い、筋肉量や脂肪が減少します。皮膚の感覚も鈍くなっていくため、長時間、同一姿勢でいることで血流が悪くなり、その状態が長く続くと床ずれになってしまいます。床ずれとは皮膚や皮下組織が死んでしまうことです。治すには長い時間がかかってしまうため、体圧を分散させたり、栄養状態を改善するなどの対応が必要となります。日常生活を自立して送れる方はよほどのことがない限り、発生することはないのでご安心ください。

 

 

高齢者にお勧めの車クッションについて

 

ここでは実際に筋力が低下した、または疾患により四肢の運動機能が低下している人に薦めたい車のクッションについて紹介させていただきます。

シンプルに丸い形や四角い形のシートクッションを置いている方が多いのではないでしょうか？

ある程度のクッション性能があり、何より安いのがいいですよね。デザインが豊富で、自分の好みに合わせやすいです。しかしながら高齢者の筋肉や脂肪の量を考えると、もっと機能性に優れた商品があります。高齢者や車の運転に限らず、用途に応じて使い分けると仕事や普段の生活で役立つこと間違いなしです。

低反発クッション

これはよく見ると大腿部の作りに合わせてあり、接地面積を増やすことで安定感と体圧分散効果があります。また、臀部に穴が開いていることで通気性が良くなり、蒸れを防止します。金額は4000円前後で販売されています。ネットでも「低反発クッション 車」みたいに検索すれば類似商品がたくさん販売されています。

背もたれクッション

長時間座っていると姿勢が崩れてしまい、猫背や腰痛の発生につながることが多いです。背もたれクッションは姿勢を矯正するようにフィットし、体への負担軽減につながります。車の運転だけでなく、デスクワークをする際にも重宝します。

商品によってバラつきはありますが、平均して2000円台後半から4000円くらいが多いです。「背もたれクッション」と検索するだけでかなりの商品が出てきます。

ネックパッド

運転してて首を固定するとかなり楽です。肩に力が入りにくくなるため、運転中の肩こりや頭痛なども軽減します。運転中だけでなく、デスクワーク中もこれがあると少し休憩したいときにとっても便利なアイテムです。こちらも販売価格が2000円台から4000円台くらいが多いです。「ネックパッド」と検索するだけで沢山の商品が見つかります。

回転クッション

　

 

回転クッションの詳細はこちら

 

こちらは快適さというより機能性に優れた商品になります。快適さを選ぶなら低反発素材の商品がお勧めですが、これは筋力の低下をサポートする商品になります。車の乗降、座ってからの回転動作の補助が出来るので、足腰の弱い方、体が不自由な方は一度使ってみてください。ただし、薄型でクッション性能は低いので、通常のクッションと組み合わせると快適さもカバーできます！

 

 

最後に

 

快適な生活を送るための補助としてアイテムが存在しますが、基本的には筋力を増強するための運動と栄養バランスのとれた食事が基本となります。高齢女性は特に骨密度の低下も心配されますので、下半身を中心とした筋力増強を意識してください。日光浴は骨密度を維持するためのビタミンD生成に欠かせません。食事も魚や乳製品、卵などをしっかり摂取するように心がけてください。

男性は骨密度の低下が起きづらいですが、食事が面倒になり、やわらかいものやしょっぱいものに偏りがちです。これは男女共通して言えることですが、嚙み合わせも悪くなり、固いものを避ける傾向があります。そうすると筋肉に欠かせないタンパク質が不足してしまいますので、意識して摂取するようにしてください。

車のクッションとは直接関わりのない話になりましたが、皆様の健康寿命が延び、健やかに生活されることを祈っております。