腹筋運動と腹筋ローラー（アブローラー）の違い

 

スポーツショップやホームセンター、スーパーマーケットなど腹筋ローラーは身近に存在し、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか？そして普段から正しく使いこなして筋力を維持・向上している人がどのくらいいるのでしょうか？

持っているけど使わなくて、物置や押し入れに片づけられている家庭の方が多いのではないでしょうか？

写真のように体を伸展させたら戻れなくて「自分には出来ない」とすぐに投げ出してしまう方はいませんか？

けれど正しく使えればシットアップ（昔からやっている腹筋運動で腰を曲げて上体を起こす方法）、クランチ（ひざを曲げて行う上体起こし）、ジャックナイフなどの腹筋運動よりも効果的に腹筋を鍛えることが出来ますよ。

特にシットアップについては推奨しません。腹筋を鍛えるのに正しいフォームで行わなければ効果は見込めないし、何より腰を傷めるからです。何度も繰り返し、脊椎に負担をかけることで腰椎椎間板ヘルニアを誘発したり、椎間板を傷つけて炎症を起こす危険性があるからです。もし腹筋ローラーを使わずに腹筋を育てたいならカールアップを行ってください。調べると沢山、解説や動画が出てきますので参考にしてみてください。

 

 

腹筋ローラーのメリット・デメリットについて

 

メリット

・テクニックがなくても鍛えられる

シットアップやクランチ、ジャックナイフなど正しい姿勢や技術が必要で、腹筋を鍛えることがなかなか難しいです。しかしながら腹筋ローラーは車輪を前に転がすだけで腹筋が伸びて戻すときに収縮するため、それだけで効果が出ます。また手でグリップを持つ、姿勢を保とうとする力が腹筋だけでなく、上腕三頭筋や前腕筋群、腸腰筋や広背筋などに働きます。

 

デメリット

・種類（車輪の数）によって難易度が大幅に変わる

　

車輪が1個または2個の場合は難易度が普通または上級用になります。

というのも車輪が細い分、全身でバランスをとる必要があるためです。難易度が変化する理由はアシスト機能の有無や、グリップの握りやすさが影響するからです。アシスト機能がついていると前に転がした後、元に戻ろうとする力が働くため、筋力に自信がない人に安心です。またグリップのスポンジがなかったり、細いと握りにくいため、前腕に余計な負荷がかかり、難易度が上がります。逆に太くて握りやすいと前腕への負荷は減りますが、難易度が下がり、しっかりとしたフィット感からストレスのないトレーニングが実現できます。

車輪が3個または4個の腹筋ローラーもあります。こちらのタイプは安定感があるため、全身への負荷は少なくなりますが、腹筋に集中したアプローチが可能です。個人的にはカールアップで腹直筋や腹斜筋、腹横筋を十分に鍛えられるので、こちらのタイプは選びませんが、「これから頑張るぞ！」と気持ちを作ったり、少しでも上腕三頭筋や前腕筋群に刺激を与えたいという方にはお勧めです。負荷が少ないので初心者向きと言えます。

 

・握りやすさ（太さや素材）によって難易度が大幅に変わる

持ち手の部分がプラスチック素材なのか、またはスポンジが細く巻いてあるのか、太く巻いてあるのかによって握りやすさに違いが出ます。硬くて細ければバランスは悪いので、全身の筋肉に刺激を与え、特に前腕への刺激が強くなります。逆にグリップが安定しているとそれだけストレスはかかりません。

 

・車輪のタイプによって動作音が異なる

車輪がデコボコしていて素材が硬いと動作音がかなり大きく、アパートやマンションでは使用しづらいです。逆に車輪が平らで素材が柔らかいと音は静かになります。アパートやマンションでもヨガマットを敷いたり、厚めのタオルなどを下に敷くだけでもかなり違います。

一応、マットもついてグリップもある程度しっかりしている入門グッズがあるので、紹介しておきます。

 

　

 

詳細はこちら

 

動作音対策のマットとプッシュアップバーもついて、かなりお勧めのセットです。プッシュアップバーは腕立て伏せの応用編って感じの商品です。腕立て伏せとの違いは

１．手首を傷めない

２．プッシュアップバーの高さの分、腕立て伏せよりも深く胸が沈むため負荷が強く、筋肉の可動域が広がるため、大胸筋や広背筋、二の腕対策に最適です。女性の場合はバストアップやデコルテラインを美しく見せる効果もあるので、とってもお勧めです。

良かったら使ってみてください。

 

 

美容と健康に

 

最後となりますが、筋トレを行う目的はそれぞれ違います。私の場合は太りやすい体質なので、筋トレを行っています。なぜなら筋肉は維持するために沢山のエネルギーを消費するからです。言い換えれば太りにくい体質に変えることが出来るのです。

腕の中で一番大きい上腕三頭筋や、面積の広い大胸筋、上半身で一番大きい広背筋など大きな筋肉を鍛えるということはそれだけ効率的に痩せやすい体質に改善できるということです。美容面では、気になる二の腕やバストアップ、健康面では猫背や肩こりの改善につながりますので、やって損は全くありません。ロコモティブシンドローム（主に加齢に伴う筋力の低下）対策にも今から筋トレをする習慣を身に付けておくのは非常に大切なことだと思います。

紹介させていただいた商品だけでなく、腹筋ローラーは沢山の種類があります。使いやすそうなものや好きなデザインを選んで楽しく続けられたらいいですね。