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通院中の人も必ず健康診断を受けましょう!

治療を受けているから大丈夫!

 

「私は高血圧で2か月に1回、病院で薬もらってるから大丈夫よ。」とか「糖尿病で通院してて薬以外に3か月に1回は採血してるから心配してないよ。」などという理由から定期健診を受けていない人はいませんか?

それはとても心配なことなんです。

かかりつけ医にもよりますが、大抵の医者は大勢の患者さんがいて、平等に時間を使って診察してあげたいと思っています。そのため、こちらから発言をしない限り、現在の疾患に対しての治療を優先することがほとんどで、健康診断で実施するような項目を普段からすることはありません。

そして大抵の患者さんが「最近、胃が痛いんだよな…」「時々、動悸がするけど放っておけば落ち着くから大丈夫」「最近、生理のときの出血が多いのよね」と思いつつ、少しの変化ならまだ大丈夫だと思っています。

でも皆さんの体がせっかく教えてくれているのに、放っておいて気づいたら大変なことになっていたなんてことはよくあります。

かかりつけの医者からは「気づいてたのにどうしてもっと早く言ってくれなかったの?」と言われ、本人も「あの時からだったのにどうして相談しなかったのだろう…」と後悔してしまうでしょう。

でも私は長年、そういう人達と出会ってきたから気持ちはわかります。体がおかしいって思ってもやらなきゃいけない仕事や家事、子育ては待ってくれないんですから。ほとんどの人はそこで病院への足が遠のいてしまうんです。

 

だからこそ健康診断!

 

医者と仕事と命を表現した写真

 

皆さんは健康診断を受けていますか?がん検診を受けていますか?

健康保険の種類によっては健康診断が「特定健康診査」(以降、特定健診に略す)だったり、被扶養者がその健診内容であることが多いです。

この特定健診は高血圧や糖尿病などの生活習慣病予防に着目した内容であって、病気の発見を目的としていません。そのため、受けたから大丈夫!というのは決してありません。

 

特定健康診査の検査項目

基本項目

 

・既往歴

・自覚、他覚症状

・身長、体重、腹囲、※1 BMI

・血圧

・脂質

 【トリグリセライド(TG)、HDL‐コレステロール、

  LDL‐コレステロール または Non HDL‐コレステロール】

・肝機能

 【AST、ALT、γ‐GTP】

・血糖

 【空腹時血糖またはHbA1c】

・尿糖、尿たんぱく

※2 詳細健診

・貧血

・心電図

・眼底

・クレアチニン

 

※1 BMIは「体重(㎏)÷身長(m)²」で計算できます。

18.5未満

やせ

18.5以上 25.0未満 標準

25.0以上 30.0未満

肥満1度
30.0以上 35.0未満 肥満2度
35.0以上 40.0未満 肥満3度
40.0以上 肥満4度

単純にBMIが18.5未満、25.0以上は標準ではないという認識で大丈夫です。

25.0以上になると特定保健指導の対象者になりうるのですが、その説明についてはまたの機会にさせていただきます。

 

※2 詳細健診の内容は条件を満たし、医師の判断があれば追加できます。

追加項目

実施できる条件

貧血検査

貧血の既往を有する者または視診等等で貧血が疑われる者
心電図検査 収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg、不整脈の他覚症状の何れかを満たしたとき  
眼底検査

収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg

空腹時血糖(随時血糖)126mg/dlまたはHbA1c(NGSP値)が6.5%以上の何れかを満たしたとき

クレアチニン(e-GFR含む)

収縮期血圧130mmHg以上、拡張期血圧85mmHg以上

空腹時血糖(随時血糖)100mg/dlまたはHbA1c(NGSP値)が5.6%以上の何れかを満たしたとき

 

特定健康診査は上記の通り、詳細健診を追加したとしても胸部疾患や消化器疾患を把握することは出来ません。

その時は是非、各市町村で実施している各種がん検診を併用して受けることをお勧めいたします。

「肺がん検診」として胸部X線検査(条件によって喀痰検査)、「胃がん検診」として胃部バリウム検査(地域によっては胃内視鏡検査も含む)、「大腸がん検診」として便潜血検査、「子宮がん検診」として内診と子宮頚部細胞診、「乳がん検診」としてマンモグラフィー検査(地域によって乳腺エコー)、「骨密度検診」、「前立腺がん検診」などがあります。

これらの検査を追加することで病気の発見につながります。

早期がんの発見には難しい検査も含まれますが、進行した状況での発見は免れ、生存率が上がることは間違いないことです。

ちゃんと調べるとなるとキリがないのですが、肝胆膵の疾患や腎臓、脳疾患などを考えると40歳を過ぎたら人間ドックをお勧めいたします。

これも何歳からというのはありません。女性であれば20歳代から積極的に子宮がん検診や乳がん検診を受けてほしいですし、40歳まではがんにならないという保証も全くありません。

まずは定期的に「健康診断」を受け、病気の発見という視点で「がん検診」を併用する。それ以外に自覚症状があるようだったら我慢せずに近くの「医療機関を受診する」ことが何よりも大切です。

この記事を書いた人

セセリ ナオ

手術室、ICU、CCU、循環器病棟の経験を経て、現在では産業保健の分野で保健師をしています。人間ドック健診情報管理指導士(人間ドックアドバイザー)の資格を有し、10年以上も食事や運動など生活習慣改善に向けた特定保健指導を実施しています。
専門の知識を生かして地元のミニバスケットボールチームに関わらせていただき、子供達の成長を一緒に見守っています。

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